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イタリアの12ヶ月

サンマルティーノの夏

皆さん、11月も中旬を過ぎ、そろそろ冬支度。窓越しに受ける太陽の温かさが恋しくなる季節です。このような陽気を日本では小春日和といいますが、イタリアにも同じような意味で「サンマルティーノの夏」という言い方があるのです。

その言われはこうです。

北風が強い初冬のある日、貴族のマルティーノが馬に乗って道を急いでいると、貧しそうな老人が寒そうにしていたのを見つけました。気の毒に思ったマルティーノは、自らのマントに剣を入れて半分にして、それを老人に差し出しました。マルティーノが残りのマントをはおり寒そうにしていると、この季節には珍しく風がやみ、暖かな日が差してきたそうです。その夜、マルティーノは夢を見ました。それは彼が分けてあげたマントに身を包む神様の姿だったのです。

マルティーノは実在した人物として聖人に列せられ、毎年11月11日はサンマルティーノの日として祭られています。彼が亡くなったのは西暦397年。亡くなった後も彼を信じる信者によって彼のお墓の上にはバジリカが建てられ、イタリアでは彼の名を冠した教会が150、お隣のフランスにはなんと3667もの教会があるそうです。 

日本とイタリア、同じような意味の言葉があるなんて、とても親しみが持てますね。それにしても北風が身にしみる季節、みなさん、お体には気をつけてお過ごしください。